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7月, 2019の投稿を表示しています

カメレオン女子高生

人は平等に年をとる。大人になる喜び、子供でなくなる不安、そしていつか訪れる、老いる悲しみ。それでも同じ時代に生まれた者は同じ年齢差で年を重ねる。同じ船に乗り合わせた乗客のように、一緒に遠くへ旅していく。だから寂しくない。

真っ赤なアンブレラ

恋は不意にやって来る。通いなれた道で、これまで見落としていた花に気づくように。ひとめぼれは片思いの始まり。それでもいい。だって誰かが言ったように、長続きするたったひとつの愛は片思いだから。触れたら消えてしまう恋なら、想っているだけでいい。

覚えてください

腐ったら負けと言うけれど、そう簡単じゃない。歌う研究生15人のうち、半分以上が入ったばかりの3期生。その他は昇格の遅れた1期生が1人、2期生が5人。心中さぞ悔しかったろう。それでも腐らずがんばった。今残る2人は苦労の味を誰よりも知っている。

天文部の事情

僕らは星のかけら。なぜなら肉体という物質はすべて、太古に死んだ星の原子でできているから。その僕らは今、宇宙空間の片隅で恋をし、ときめき、別れにとまどい、涙する。人生という一瞬のかけがえのなさ。このすてきな曲に出会えたのも、宇宙に生まれたおかげ。

キレイゴトでもいいじゃないか?

まっすぐな理想を語ると、現実を見ろと笑う人々。彼らは知らない。過去の理想が今の現実をつくってきたことを。デビューCDで選ばれなかった研究生が歌う、静かな勇気のメッセージ。12人のメンバーが2人になった今も、愛され続ける。

思い出以上

恋愛は人を正直にする。いつもは冷静なこの歌の主人公は、ひと夏の恋の終わりを前に「まだ好きだと言って」「まだ離れられない」と相手にすがりつく。体裁などかなぐり捨てたその姿を、笑う人はいないだろう。ダイナミックなダンスに垣間見せる、切ない表情が光る。

お願いヴァレンティヌ

かわいいだけのバレンタインデーソングじゃない。「一生で何回くらい」「最初で最後」「思い出したい…胸が痛んだ日々を」。これは二度と帰らぬ青春との別れを予感し、惜しむ歌。明るい曲中にふと寂しさが漂う。ツアーで5期生が歌ってくれたのはうれしい。

制服レジスタンス

ライブは演者と裏方の共同作業。けれど舞台に立つ演者でなければわからないこともある。観客の身になり、これは違うと思ったら、若いメンバーも目上のスタッフに意見を述べる。大人への建設的な抵抗とそれを歓迎するオープンな雰囲気が良いステージをつくる。

女の子の第六感

あの日の彼女、かわいかったなあ。デートの途中、「今こんなこと考えてるでしょう?」なんて言うから、なんでわかるのって答えたら「女の子の勘は当たるのよ」って得意げな顔してた。でも急に大雨になることだけは当てられなかったね。今、幸せでいるのかな……

くるくるぱー

人を喜ばせ、自分も楽しみたいのに、うまくいかないもどかしさ。明るく振る舞わなければならないのに、悔しくて涙が止まらない。そんなときは、あの歌を思い出そう。ゼロになればこっちのもの。あとはどんどん足されていくだけさ。さあ、笑顔になって歩き出そう。

檸檬の年頃

暗いステージに明かりがともる。そこに立つ前座の少女。彼女は歌う。教室の窓辺に立ち、憧れの存在を見つめる少女の歌を。それは劇場で明日を夢見る、彼女自身の姿。彼女の夢はかなうだろうか? それはまだ誰にもわからない。観客はただ温かい拍手で彼女を祝福する。

逆転王子様

女の子と付き合うなんて自信がなかった。スポーツ苦手、バンドやってない、イケメンでもない。大人になり、そんな男でも何とかなるとわかってホッとしたけれど、もっと早く知っていたらなあ。イケてなくても「私の王子様」と微笑んでくれる女の子がいるってことを。

オケラ

惚れた男に裏切られ、すべてをなくした女を誰も笑えない。だって人生はギャンブル。大企業だって倒産するし、財政破綻で公務員がリストラされる国だってある。不実な相手を一発殴ったら、笑顔になって次の勝負に打って出よう。カッコ悪くてカッコ良い生き方への応援歌。

毒蜘蛛

少女は大人になるときが来る。それはたとえば、夢見るような憧れを抱いていた恋愛が、むき出しの欲望と背中合わせだと知ったとき。そしてその現実にもかかわらず、愛から逃れられないと気づいたとき。まもなく20歳を迎えるはるたんだからできる、妖艶なパフォーマンス。

心の端のソファー

押しつけがましい親切はいらない。つらいとき、そばにいてくれるだけでいい。風、雲、雨……日常的な言葉で、気取らない友情がやさしく歌われる。一見平凡でも、こんな友を人生で一人でも持つことができる人は幸せだ。可憐な衣装と軽やかなダンスに癒される。

草原の奇跡

人生は偶然の連続。もしあの時ああしなければ、ここにいなかったかも。だから出会いとは奇跡であり運命。指原莉乃さんとの運命の出会いを経て、彼女のいないHKTを待つ試練。けれど水上凜巳花さんのパワフルな歌声で始まる研究生たちの歌を聴く時、未来には希望が輝く。

意志

人生はときに大きな決断を迫る。彼女の場合、それは在京局の帯番組に出演し始めてまもなく。夢に見た最終審査を受けるか、「友達ゼロ」の自分に仲間ができた番組に残るか—。9カ月後。彼女は新しい仲間に励まされ、この曲を舞台で踊り切って涙した。意志が未来の扉を開く。

くるくるぱー

道化の顔をよく見ると、目元に涙が描いてある。突飛な衣装で馬鹿騒ぎに興じてみせても、心に悲しみを秘めるから。信じた道でも悩むことはある。でもだからこそ笑顔でいよう。雲の切れ間に青い空が見えてくる。故郷の宮古島を離れ、がんばる川平聖さん、15歳おめでとう。

ほねほねワルツ

ピンと張りつめた空気を緩和する癒し曲。観客はイントロで「ズンチャッチャ、ズンチャ」と声をかけ、小さなメンバーのかわいらしいダンスを目を細めて見守る。中には一緒に踊っちゃう人も。5期生は年少でも表現力豊かなメンバーが多く、見ごたえ十分。

君はペガサス

若い日の恋は純粋でもろい。自分勝手な理想や感情への無理解のために、あっけなく終わりを告げる。まるで翼の折れた伝説の存在が天から落下するように。7月7日にこの曲を初めて歌った長野雅さんは、長身に彫りの深い顔立ちが銃士のいでたちによく似合う。目力がすごい。

MARIA

暗い森で出会った3人の黒づくめの女。まるでマクベスの魔女。激しく踊りつつ祈りを捧げる。罪を償い、希望を手に入れるために—。光と闇の世界を表現する高度なパフォーマンス。竹本くるみさんの小柄だが力強い動きは #梅本泉 さんを思い出さずにいられない。名前まで似ている。

泣きながら微笑んで

夢を持つことはすばらしい。けれど代償も伴う。それは親しい人との別れ。意を決し別の道へと歩き出すとき、精一杯の笑顔で見送る人がいる。この歌を昔歌った矢吹奈子さんもそうだが、今歌う上島楓さんにとって九州は遠い地。その覚悟はきっと報われるはずだ。

脳内パラダイス

軽快なイントロでメンバーが次々と舞台に現れ、そろった瞬間、一気にはじけ飛ぶ。まさにパラダイスの始まり。しかも歌の中身が妄想恋愛なんて最高。リアルに付き合うことはできないけれど、見てコールするだけでハートは満足。さあ楽しもう!

友よ

この歌を聴くと、2期生中心に行なっていた昔の脳内パラダイス公演をありありと思い出す。彼女たちの多くは今いない。けれど今、時が過ぎても変わらず輝く太陽のように 、5期研究生が懐かしい歌を新しい個性で歌ってくれる。青春の光がまぶしい。

抱きしめられたら

「お気に入りの服 どこに脱げば蝶になれる」。汗ばむような真夏の夜の思いつめた恋。子供には歌えない歌だ。HKT加入当初は小中学生だった2期生が成長し、息を飲むようなすばらしいパフォーマンス。もっとこの3人のステージを見たかった。

Chain of love

社会は人と人の助け合いでできている。HKTドキュメンタリー映画の主題歌となったこの曲で、劇場公演で仲間を支えるはるたんはセンターに抜擢された。東京・代々木体育館での初披露は忘れられない。このすばらしい歌がHKTの歌として歌い継がれることを願っている。

彼女になれますか?

遠くから見ていただけの憧れの先輩から声をかけられ、親しく話せる間柄になったら? もう毎日がウキウキだろう。研究生の上島楓さんはそんな幸せな後輩。7月4日はこの曲で、大好きなはるたんとBステ中央で仲良く並び、お弁当トントンのダンスを披露した。

Glory days

青春という言葉は希望にあふれるけれど、この歌が歌うように、自分がどうやって過ごせば輝くのかわからず、悩むこともある。青春のすべてをアイドル活動に捧げるメンバーは、抱える不安もきっと大きい。それでも舞台に立ち続ける彼女たちに感謝し、拍手を送りたい。

キャンディ

50ccバイク、i-Pod、雑誌…軽やかなメロディーに乗せて歌われる、おしゃれな小道具たち。ところが急に寂しげな調子になり、意外な歌詞が歌われる。「涙がこぼれてしまう時は…」。そう、これは悲しみを乗り越えようとする歌。メンバーの表情の切り替えが見どころだ。

春が来るまで

愁いを帯びたハーモニカが印象的なデュエット。組む相手によってさまざまなハーモニーを楽しめるが、忘れられないのは山田麻莉奈さんとのコンビ。ぬくもりのある声のはるたんに対し、山田さんは涼やかな声。冬から春への移り変わりを歌う、この曲によく似合う。

初恋泥棒

2014年11月9日、最終ベルが鳴る公演が始まり、初日メンバーに選ばれたはるたん。「自分の安定したポジションがほしい」と語っていた彼女にとって、何よりうれしかったに違いない。ユニット曲はかわいらしいピンクの衣装に身を包んだこの歌。表情に喜びがあふれている。